甲状腺の構造と働き

甲状腺の構造

甲状腺の構造

甲状腺は甲状軟骨(のどぼとけ)の下あたりにある軟らかい器官です。

重さは約20gほどで、蝶が羽を広げたようなかたちをしています。
また甲状腺は濾胞細胞(ろほうさいぼう)と傍濾胞細胞(ぼうろほうさいぼう)と呼ばれる細胞でできています。

甲状腺の機能(働き)とホルモン

甲状腺では3つのホルモンが作られ、カラダの成長や新陳代謝を調節する機能があります。

ホルモンの働き
1)サイロキシン(T4)、トリヨードサイロニン(T3)
これらのホルモンは濾胞細胞で産生され、糖、蛋白、脂質の代謝を促進して新陳代謝を盛んにしたり、交感神経の活動を活発にしたり、カラダの成長や発達を促進する働きがあります。

一般的に甲状腺ホルモンと呼ばれているのがサイロキシンとトリヨードサイロニンで、どちらも同じ働きがありますが、トリヨードサイロニンのほうがサイロキシンよりも即効性で数倍の働きがあります。

2)カルシトニン
このホルモンは傍濾胞細胞で産生され、破骨細胞(はこつさいぼう)の活動を抑制して血液中のカルシウムとリン酸濃度を下げる作用があります。

破骨細胞は、骨を壊してカルシウムを血液中に放出する働きがあるため、カルシトニンは骨からカルシウムが溶け出るのを抑える働きがあります。
このような働きがあるため、骨粗鬆症などの治療薬として用いられています。

甲状腺ホルモンの調節

甲状腺ホルモンは、私たちが日常生活を送るためにはとても大切なホルモンで、その調節には、脳にある視床下部と下垂体が関与しています。

甲状腺ホルモンの濃度が低くなると、まず脳にある視床下部がそれを感知してTRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)が分泌され、このTRHが脳の下垂体を刺激してTSH(甲状腺刺激ホルモン)の分泌を促します。
TSH(甲状腺刺激ホルモン)は甲状腺を刺激して甲状腺から甲状腺ホルモンであるサイロキシン(T4)やトリヨードサイロニン(T3)の分泌を促します。

甲状腺ホルモンの濃度が高くなると、脳の視床下部や下垂体がそれを感知して、TRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)やTSH(甲状腺刺激ホルモン)の分泌を抑制して調節します。