胃がん

胃がんについて

胃がんは、検査・治療の進歩により、死亡率は減少傾向にあります。
しかしながら、日本人の死亡順位の第1位である悪性新生物の中で、胃がんは、男性では肺がんに次ぐ2位、女性では1位と、まだまだ多いのが現状です。

胃がんの症状

胃がんの初期症状は、胃痛や胸焼け、胃部不快感・腹部膨満感など、普段遭遇するような軽い症状であったり、何の症状もでないことも多くみられます。

がんが進むにつれ、食欲がなくなってきたり、吐き気や嘔吐・腫瘍部からの出血による吐血や黒い便(タール便)・体重減少などが症状としてあらわれてきます。

胃がんの危険因子

胃がんを引き起こす危険因子は色々ありますが、主に下記のようなものがあります。

塩分の多い食事
塩分の多い食事は、胃に負担をかけ、統計的にみても圧倒的に胃がんになる可能性が高くなります。

喫煙
煙草中の有害物質によって胃がんをはじめ、その他の癌になる可能性があります。

血縁関係に胃がんの方がいる
血縁関係に胃がんの方がいる場合、いない場合と比較するとやはり、いる場合のほうが胃がんになる可能性は高くなります。

ヘリコバクター ピロリ菌に感染している
ピロリ菌は、ウレアーゼという酵素を持っています。
ピロリ菌は胃内の尿素を分解してアンモニアをつくります。
アンモニアはアルカリ性ですので、胃酸と中和させて胃内に住み着くことができるわけですが
このアンモニアやその他、ピロリ菌が感染すること による様々な要因で胃が障害を受けます。

その結果、胃潰瘍や慢性胃炎を引き起こし、胃がんとなる可能性が上がります。
しかし、この菌は50歳以上の実に80%がかかっているといわれていて、そのうちのごくわずかなヒトが胃潰瘍や慢性胃炎になるといわれています。

慢性胃炎、萎縮性胃炎がある
萎縮性胃炎が長年続くと、胃の細胞の一部が腸の上皮細胞のように変化を起こすことがあります。(これを腸上皮化生といいます)
腸上皮化生がある場合は、胃がんの発生リスクが高くなります。

男性、高齢者
萎縮性胃炎などは、長年にわたりおこるものですので、やはり、若年者よりは高齢者のほうが胃がんになる発生リスクは高くなります。
また、統計的に女性よりも男性のほうが胃がんになる可能性が1.5〜2倍ほど高いです。

胃がんの検査

胃がんを発見するための検査は、主に下記のようなものがあります。

胃内視鏡検査(胃カメラ)
これは、先端にレンズのついた太さ約1cm程の細い管を口から飲んで、 食道や胃、十二指腸を直接みる検査です。
検査時に胃などの組織に肉眼的に異常(ポリープや癌の可能性がある組織など)があった場合は、専用の器具で組織を少しつまんで採取して、顕微鏡で悪性であるかどうかを調べます。
上部消化管造影検査
発泡剤と呼ばれる胃を膨らませる薬を飲んで胃を膨らませ、バリウムを飲んで食道や胃、十二指腸をX線で撮影する検査です。
CT
X線を用いて各組織の放射線の吸収の違いを利用して、コンピュータで体の輪切り画像を映し出します。
これによって、胃がんやがんの転移の有無を調べます。
血中ペプシノーゲン検査
血液中のペプシノーゲンTとUの比率を求めて、胃がんのリスクファクターである萎縮性胃炎の有無を調べます。
この検査は、検診で用いられることが多くなってきています。

胃がんのステージ

胃がんステージ

T1:ガンが胃の粘膜・粘膜下層まで達しているもの
T2:ガンが胃の筋層まで達しているもの
T3:ガンが筋層を越えて胃の表面まで達しているもの
T4:周囲の臓器にガンが浸潤しているもの

N0:リンパ節に転移なし
N1:1群リンパ節に転移があるもの
N2:2群リンパ節に転移があるもの
N3:3群リンパ節に転移があるもの

StageT:早期がん
StageU:軽度進行がん
StageV:進んだ進行がん
StageW:末期がん