肝臓がん

肝臓がんについて

日本でのがんによる死亡率で、肝臓がんは、男性では第3位、女性では第4位に位置し、男性は増加傾向、女性は減少傾向にあります。

肝臓がんの症状

肝臓がん自体に特有な症状はなく、肝炎や肝硬変による肝機能障害によって、下記のような症状があらわれます。

・全身倦怠感 ・食欲不振 ・黄疸 ・貧血 など

肝臓がんの危険因子

肝臓がんを引き起こす危険因子は色々ありますが、主に下記のようなものがあります。

@アフラトキシン(カビ毒)の摂取
一部のカビが作り出すアフラトキシンというカビ毒を摂取すると、肝臓がんになる可能性が高まります。
そのため、食品の保存はしっかりと行い、保存状態が不十分なものはなるべく食べないようにしましょう。

A肝炎ウィルス(C型・B型)の感染
肝炎ウィルスに感染すると、長期にわたり肝臓がダメージをうけ、慢性的な炎症を起こします。これが慢性肝炎です。

慢性肝炎の状態が長く続くと、もともと弾力のある肝臓は細胞の破壊と再生を繰り返してだんだんと硬くなってしまいます。
この状態が肝硬変です。
そして、この肝硬変からは肝臓がんができやすい状態といえますので、定期的な検査が必要です。

Bアルコールの長期多量摂取
アルコールの過剰摂取は、肝臓にダメージを与え、肝炎ウィルスと同様に、慢性肝炎から肝硬変となり、肝臓がんが発生しやすくなります。

肝臓がんの検査

肝臓がんを発見するための検査は、主に下記のようなものがあります。

腹部超音波
ヒトの耳には聞こえない高い音(超音波)を利用して、主に肝臓・胆嚢・脾臓・膵臓・腎臓などの病変の有無を調べる検査です。
CT
X線を用いて各組織の放射線の吸収の違いを利用して、コンピュータで体の輪切り画像を映し出します。
これによって、肝臓がんや転移の有無を調べます。
AFP、PIVKAU
肝臓がんで用いられる腫瘍マーカーの代表的なものに、AFP(αフェトプロテイン)とPIVKAUが挙げられます。
一般的に腫瘍マーカーは、がんが成長するにつれ、数値が高くなり、治療によりがんが小さくなったり、消滅すれば数値が下がったり、検出されなくなります。
しかしながら、どの腫瘍マーカーも1つのがんのみに反応するわけではなく、又、良性疾患でも陽性を示すこともあるので、超音波検査やCTなどといっしょに検査することが多いです。

肝臓がんのステージ

StageT
単発した直径2cm以下のがんで、血管への浸潤を伴わないもの。

StageU
単発した直径2cm以下のがんであるが、血管への浸潤を伴うもの。
又は、一葉に限局した直径2cm以下の多発性のがん。
若しくは、単発した直径2cm以上のがんで、血管への浸潤を伴わないもの。

StageV
単発した直径2cm以上のがんで、血管への浸潤を伴うもの。
又は、一葉に限局した直径2cm以上の多発性のがん。

StageW
一葉を越えて存在する多発性のがん。
又は、肝静脈や門脈の一次分枝への血管浸潤を伴うもの。