白内障(1)

白内障という目の病気は、みなさんも少なからず耳にしたことがあることでしょう。
白内障と呼ばれるのは、白内障が進行すると、水晶体が白くみえることが由来となっています。
それでは、この白内障という病気をもう少し詳しくみてみましょう。

白内障とは

白内障とは、目の水晶体の中身のたんぱく質が変性して濁ってしまう病気です。

老化による老人性白内障がもっとも多く、60歳代くらいで症状を感じる人が多く、80歳代ではほとんどの方が水晶体に濁りがでてきます。

老化以外では、糖尿病が原因で起こる糖尿病性白内障や、生まれつき水晶体が濁っている先天性白内障、けがが原因で起こる外傷性白内障、ステロイド薬の長期使用によって起こるステロイド性白内障、ぶどう膜炎のように他の目の病気が引き金になって起こる併発白内障など、さまざまな原因で起こります。

先天性の場合、妊娠中に母親が風疹などに罹ったことが原因による非遺伝性のものや、遺伝性のものがあります。

白内障の症状

白内障は主に、目がかすむ、まぶしい、目が霧がかかったようにぼんやりする、視力が低下するなどの症状が現れます。
通常、 目が充血したり、痛みがおこることはありません。

白内障の検査

視力検査
この検査は多くの方が行ったことがあるのではないでしょうか。
片方の目を隠し、円の一部分に切れ目がある大小の図形(ランドルフ環といいます)を用いて検査をするものです。
これで現在の視力がどのくらいあるのかを調べます。
また、手術した際、どのくらい視力が回復したかを調べます。
眼圧検査
目の表面に圧縮された空気を当て、角膜のへこみ具合を診る検査です。
これによって、緑内障などの他の病気がないかを診ています。
屈折検査
この検査は、専用の機器を使用して、遠視や近視、あるいは乱視の度合いを客観的に測定するものです。
眼底検査
この検査は、散瞳薬を点眼し、瞳孔を開いて、眼底カメラなどを用いて、目の奥の網膜や網膜の血管の状態を調べる検査です。
これによって、網膜症や緑内障などの病気がないかを発見したり、進行度合いを見ています。
ちなみに人間の体で、直接血管を観察できるのは、目の網膜だけです。
細隙灯顕微鏡検査
この検査は、検査台にあごをのせ、目に光をあてて、医師が顕微鏡のような機器で直接患者の目を診る検査です。
これにより、結膜、角膜、前房水、虹彩、瞳孔、水晶体などを診ることができます。
この検査は、診察時に一般的に行われる検査であり、かつとても重要な検査です。
角膜内皮細胞検査
この検査は、専用の機器を用いて角膜の内皮細胞を撮影し,その数や大きさ,形を測定する検査です。
内皮細胞は角膜を透明に保つという働きがあり、この内皮細胞は減ることはあっても、増えることがありません。
そのため、白内障の場合、手術によって角膜に切れ目を入れるため、事前に検査を行います。
眼軸長検査
この検査は、目の奥行き(角膜頂点から網膜までの距離)を調べる検査です。
白内障の場合、手術で用いる人工レンズの度数を決めるために検査します。
ちなみに、この眼軸が短い方は遠視、長い方は近視である傾向があります。

水晶体の濁り方について

水晶体には皮質と核と呼ばれる部分が存在し、どこから濁りが始まるかで症状も異なります。

皮質から濁り始めると・・・
皮質から濁りが始まると、まぶしいという症状が初めに起こりやすく、そのあと目がかすむという症状が出始めます。

核から濁り始めると・・・
核から濁り始めると、近視化と呼ばれる現象が起こります。
これは、水晶体の屈折率が変化する為に起こるもので、一時的に近くが見えやすくなるという症状がでます。
この近視化のあとに目がかすむといった症状が出始めます。