緑内障

緑内障はなぜ緑内障というのでしょう?
別に物が緑色に見えるようになるわけではありません。
これは、房水がなにかの原因で過剰に溜まったときに、角膜がむくんで瞳が青っぽく見えることに由来しているといわれています。

緑内障とは

緑内障とは、主に眼圧が高くなることにより、視神経が障害をうけ、その結果、視野の狭窄が起こる病気です。

眼圧とは
眼球内の圧力のことです。
この眼圧は、房水によって調整されています。

房水は、毛様体から分泌され、眼の内部に栄養をあたえる働きがあり、又、シュレム管と呼ばれる管から排泄されることによって眼圧が保たれています。
そのため、何らかの影響で、この房水が排泄障害が起こると、眼圧が上昇することになります。

緑内障の種類

1) 正常眼圧緑内障
この正常眼圧緑内障は日本人に多く、眼圧が正常範囲内にもかかわらず、緑内障になるものです。

視神経が障害を受ける程度には、個人差があり、眼圧に対する抵抗性が弱い場合などの遺伝的な要因や視神経周囲への血流障害が原因となっていると考えられています。
又、この正常眼圧緑内障は、男性よりも女性に多く、家族や親戚がかかったことがある人や強い近視の人、低血圧、頭痛持ち、冷え性でやせ形の女性はかかりやすいので注意が必要です。

2) 先天緑内障
生まれつき房水の排出路(隅角)に発育不全があり、房水の排出が妨げられるために起こる緑内障です。
ほとんどが乳児のときに見つかります。

乳幼児で発症した場合には黒目が大きくなりますが、これは、乳幼児のうちは眼球壁が柔らかいため、眼圧が高いと黒目部分(角膜)が引き伸ばされてしまうためです。

3) 続発緑内障
これは、外傷や炎症などによって二次的に起こる緑内障です。
主な原因は、ブドウ膜炎・ステロイドの長期投与・糖尿病によるもの・目の外傷による出血などがあります。

4) 原発緑内障
起こる原因がはっきりしていないもので、2つに分けられます。
@閉塞隅角緑内障
虹彩が隅角を覆ってしまい、房水が排泄されなくなることに起こる緑内障です。
男性よりも女性の方が起こりやすく中年以降の遠視の女性が発症しやすいです。

A開放隅角緑内障
房水の出口である線維柱帯(シュレム管の先にある)が徐々に目詰まりして起こる緑内障です。
この開放隅角緑内障は、緑内障のなかでは最も頻度が高いもので、加齢とともに増加し、近視の人に多く見られます。

緑内障の症状

急性と慢性に分けられます。

急性の場合
眼圧が急に上昇するため、様々な症状を引き起こし、すぐに処置をしないと最悪の場合、短時間で失明してしまうおそれがあります。
目が痛い、充血、吐き気、頭痛、光のまわりに虹がみえる、ぼんやりと見えるなど

慢性の場合
自覚症状は特になく、視野が徐々に狭くなっていき、最悪の場合、失明することがあります。
この緑内障の怖いところは、視野がかなり狭くなっていても自分では気づきにくいところです。
これは、徐々に視野狭窄がおこること、そして中心視野は最後の方まで保たれていることによります。

緑内障の検査

1) 眼圧検査
目の表面に圧縮された空気を当て、角膜のへこみ具合を診る検査です。
この他に、点眼麻酔して角膜にチップをあてて検査する方法などがあります。
2) 眼底検査
この検査は、散瞳薬を点眼し、瞳孔を開いて、眼底カメラなどを用いて、目の奥の網膜や網膜の血管の状態を調べる検査です。
これによって、網膜症や緑内障などの病気がないかを発見したり、進行度合いを見ています。
ちなみに人間の体で、直接血管を観察できるのは、目の網膜だけです。
3) 視野検査
これは、一点を見つめているときに中心以外の周囲がどの程度見えているか(視野が欠けていないかどうか)を機器を用いて検査するものです。
緑内障の検査ではとても重要な検査です。
4) 隅角鏡検査
専用の器具を用いて、房水の排出口である隅角の状態を調べる検査です。