狭心症(原因・症状)

狭心症とは

狭心症とは、心筋に栄養や酸素を送る冠動脈が動脈硬化などで細くなることにより、充分な栄養や酸素が心筋に送れなくなることで、一時的な胸痛や締めつけられるような症状があらわれる病気です。

狭心症の原因

心筋に栄養や酸素を送る冠動脈が動脈硬化などによって内腔が狭くなることが原因です。

冠動脈が狭くなっていても、酸素や栄養の需要と供給のバランスが保たれていれば症状はあらわれません。
しかし運動や精神的ストレスなどで脈拍が速くなることによって、心筋に安静時以上に酸素や栄養が必要になると、冠動脈が狭くなっているため、充分な酸素や栄養を心筋に送ることができないために、需要と供給のバランスが崩れ胸痛などの症状としてあらわれます。

狭心症の症状

狭心症の一般的な症状は、胸やみぞおちあたりの痛みや締めつけられるような圧迫感や不快感、息苦しさなどです。

また、痛みが胸から左肩や左腕、背中、あごや歯などに広がって痛むことがあります。
これを放散痛といいます。

発作の持続時間は、虚血状態になっている心筋に十分血液が送られるようになれば治まりますので、数分から長くても10分程度で治まります。

※虚血状態(きょけつじょうたい)とは
心筋に栄養や酸素を送る冠動脈が動脈硬化などによって内腔が狭くなり、その狭くなっている末梢側では充分な栄養や酸素が不足してしまうことで、栄養や酸素が欠乏してしまう状態です。

狭心症にも様々な種類が!

狭心症は、症状の現れ方と経過により4つに分類されます。

症状の現れ方による分類
1)労作性狭心症
運動をした時のようにカラダを動かした時などに症状があらわれるのが、労作性狭心症です。
これは、運動をすることにより、通常心臓は、全身に血液を送るために脈拍が速くなります。
その分、心筋も酸素や栄養を安静時よりも多く必要となります。

しかしながら栄養を送るための冠動脈が細いと、十分な栄養と酸素を送ることができず、心筋が酸素と栄養が不足してしまい、その結果症状としてあらわれます。

運動以外にも、気持ちがイライラしているときや心配事があるときのように精神的なストレスがある場合に症状が現れる場合もこの労作性狭心症に含まれます。

2)安静時狭心症(異型狭心症)
睡眠時や座ってテレビをみている時のように安静にしているときに症状があらわれるのが、安静時狭心症(異型狭心症)です。
心筋に栄養や酸素を送っている冠動脈が痙攣して狭くなる(冠攣縮:かんれんしゅく)ことにより、心筋への血流が減少するために、栄養や酸素不足が生じてその結果症状があらわれます。

又、この安静時狭心症(異型狭心症)は早朝〜午前中に発作が起こりやすく、また、カラダが急に冷える(暖かい部屋から冷たいお風呂場に移動したときなど)場合にも発作が起き易いので注意が必要です。

経過による分類
1)安定狭心症
発作の程度が一定しているもので、ある一定の動作をしたときの発作の強さやその発作の持続する時間などがいつも一定であるものです。

2)不安定狭心症
以前までは問題がなかった動作でも発作がおきたり、発作の強さが強くなってきている、発作の持続時間が以前より長い、薬の効き目が悪いなどの症状がある場合で、心筋梗塞に移行しやすい危険な状況です。