麻疹(はしか)

原因ウイルス

麻疹ウイルス(Measles virus)が原因で起こります。

潜伏期間

9〜11日

※潜伏期間とは
潜伏期とは、体内に病原体が入り込んで、何らかの症状がでる(発病)までの期間です。

麻疹(はしか)の症状

症状の経過により3期に分けられます。

カタル期
潜伏期間を経て発熱(38℃前後)・倦怠感・風邪症状(咳・鼻水・くしゃみ)・結膜炎症状(結膜の充血・眼脂・羞明)が3〜5日間続きます。

乳幼児では、下痢や腹痛を伴うことがあります。
また、発疹の出現1〜2日前に頬の粘膜にコプリック斑が出現します。
このコプリック斑は出現後2日程度ですぐに消失します。

発疹期
一次的に発熱が下降したのちに再び高熱(39℃前後)となり、赤い小さな斑状の発疹が耳の後ろや顔に出現し、次第に体幹部や上腕へと下降していき、全身へと広がっていきます。

発疹は初めは平べったいですが、隆起して互いにくっついて不整形な斑状となります。
通常は、一部に健康な皮膚面が残っています。
この発疹期は4〜5日間程度続きます。

回復期
発熱も下がり始め、、発疹は出現した順に色素沈着を残してなくなっていき、全身の症状も次第に回復していきます。
色素沈着も次第に消えていきます。

通常、合併症が起こらなければ7〜10日後には回復します。
不顕性感染がほとんどないため、感染すると発症率がとても高いです。

合併症について
麻疹の合併症として、肺炎や中耳炎、脳炎などがあり、特に肺炎や脳炎には注意が必要です。

用語解説

眼脂(がんし)
目やにのことです
羞明(しゅうめい)
健康なヒトでは特に眩しいと感じない程度の光でも、眩しいと感じたり、痛みを感じる状態です。
コプリック斑
少し盛り上がった周りを赤く囲まれた1mm程の白色の小さな斑点。
不顕性感染
病原体に感染しても症状が現れずに知らない間に治癒してしまうもの

修飾麻疹について

修飾麻疹とは、麻疹に対する免疫を持っているけれども、免疫量が不十分なために麻疹に感染してしまうもので、麻疹の典型的な症状がでません。
(例:高熱が出ない・コプリック斑がでない・発疹が手足にのみ出現するなど)

この場合、免疫量は不十分ながらも存在することと、免疫が速やかに作られるため軽症で治癒します。

好発年齢

乳幼児・成人

※好発年齢とは
その病気に罹りやすい年齢のことです。

罹りやすい季節

2〜6月頃

感染経路

飛沫感染

※飛沫感染(ひまつかんせん)
飛沫感染とは、ウィルスや細菌がくしゃみや咳などで唾液や体液などにつつまれて空気中にとびだして 周囲のヒトに感染させることです。

麻疹(はしか)の検査

抗体検査
麻疹ウイルスに対する抗体が上昇しているかどうかを見る検査です。

麻疹(はしか)の治療

対症療法が中心となります。

※対症療法とは
例えば、風邪を引き起こしている原因菌に対しては特に治療はせず、鼻水や咳などの症状に対して薬で緩和する。

このように、対症療法とは、病気そのものの治療は行わず、病気によってあらわれる症状に対して治療を行うものです。

麻疹(はしか)の予防

しっかりと予防接種をうけましょう。
麻疹を予防するワクチンについては麻疹ワクチンまたは麻しん風しん混合ワクチンをご覧下さい。