百日咳

原因ウイルス

百日咳菌(Bordetella pertussis)やパラ百日咳菌(Bordetella parapertussis)が原因で起こります。

潜伏期間

5〜14日

※潜伏期間とは
潜伏期とは、体内に病原体が入り込んで、何らかの症状がでる(発病)までの期間です。

百日咳の症状

症状の経過によって大きく分けて3期に分けられます。

1)カタル期
鼻水や咳、くしゃみ、微熱などの風邪症状があらわれます。
咳はだんだんとひどくなり、1〜2週間で痙咳期に移行します。

2)痙咳期(けいがいき)
この時期には百日咳に特徴的な咳が見られるようになります。
コンコンと5〜10回以上連続した咳の後に、咳の最後に息を吸うときに笛を吹くような音(ヒューという音)がでます。

咳発作の時に一緒に粘度の高い痰がでることが多いです。
このような咳発作は、夜間に出ることが多く、咳き込みによって、チアノーゼや嘔吐、眼瞼浮腫(百日咳顔貌)、結膜充血などが起こることがあります。

この発作は2〜3週間程度続きます。
但し、6ヶ月未満の乳児の場合は、息を吸い込む力がまだ発達していないため、咳発作のあとの息を吸う際にヒューという高い音が出ない場合が多く、チアノーゼや痙攣、無呼吸発作などが起こります。

3)回復期
咳発作は次第に弱くなり、時折発作性の咳は出ることはありますが回復していきます。
だいたい、全経過2〜3ヶ月で回復します。

※大人の場合は、子供よりも軽症で終わることが多く、7日以上続く咳が主症状で、息を吸い込むときのヒューという音が出ないことが多いです。
そのため、診断や治療が遅れてしまうことがあり、乳幼児への感染源となることがあり、注意が必要です。

好発年齢

新生児・乳幼児・学童・生徒

※好発年齢とは
その病気に罹りやすい年齢のことです。

罹りやすい季節

春から夏にかけて増加する傾向があります。

感染経路

飛沫感染や接触感染
カタル期〜4週までの間が感染力があり、特に初期は感染力が強いので注意が必要です。

※飛沫感染(ひまつかんせん)
飛沫感染とは、ウィルスや細菌がくしゃみや咳などで唾液や体液などにつつまれて空気中にとびだして 周囲のヒトに感染させることです。

百日咳の検査

抗体検査
百日咳菌に対する抗体が上昇しているかどうかを見る検査です。
培養検査
咽頭や痰に百日咳が存在するかどうかを調べます。

百日咳の治療

治療は一般的に抗生剤と痰の排泄をしやすくする去痰剤や咳を鎮める鎮咳剤が用いられます。
小児や乳幼児で肺炎などを合併し、重症の場合は入院することもあります。

百日咳の予防

しっかりと予防接種をうけましょう。
百日咳を予防するワクチンについては、三種混合ワクチンをご覧下さい。

その他に、感染者に近づかない、外から帰ってきた後は手洗いうがいをすることも効果があります。
また、冷風や煙、ほこりなども咳の発作のきっかけになりますので湿度を保ち、換気をするなどして、咳発作がでるのを防ぎましょう。