ポリオ

原因ウイルス

ポリオウイルスが原因で起こります。

潜伏期間

3〜21日 (通常は1〜2週間)

※潜伏期間とは
潜伏期とは、体内に病原体が入り込んで、何らかの症状がでる(発病)までの期間です。

ポリオの症状

急性灰白髄炎(ポリオ・小児麻痺)の症状は、出かたによって4つに分けられます。

不顕性感染型
全体の90〜95%を占め、ポリオウイルスに感染しても無症状で治癒してしまいます。

不全型
全体の4〜8%を占め、発熱・倦怠感・嘔吐などの夏かぜの症状や胃腸症状があらわれますが、軽症で治癒していきます。

髄膜炎型
全体の1〜2%を占め、夏かぜや胃腸症状に引き続き無菌性髄膜炎を起こします。

麻痺型
全体の0.1〜2%を占め、1〜7日のかぜ症状がつづいたあとに、非対称性の弛緩性麻痺(だらんとした麻痺)が四肢(特に下肢)にみられます。

ほとんどの場合、麻痺は回復しますが、発症から1年が経過しても筋力の低下や、麻痺がある場合は、後遺症として残ることがあります。

昭和50年(1975年)から昭和52年(1977年)に生まれたかたは要注意
ポリオワクチンは3型が含まれていますが、そのうち1型の抗体保有率が昭和50年(1975年)から昭和52年(1977年)に生まれた方は、他の年齢層に比べてやや低くなっていることがわかっています。

そのため、ポリオウイルスの常在国(東南・南アジア、中近東、中央・西アフリカなど)に渡航される場合や、お子さんがポリオワクチンを接種する場合は、極めて稀ですが感染することがあるため、ポリオワクチンの接種が勧められています。

くわしくは、お住まいの保健所にお問い合わせ下さい。

好発年齢

乳幼児

※好発年齢とは
その病気に罹りやすい年齢のことです。

罹りやすい季節

夏〜秋

感染経路

経口感染

ポリオウイルスは感染しているヒトの糞便や唾液中に排泄されており、それらを触った手で飲食したり玩具や衣類を触ったりして最終的に口に入り感染します。

ポリオウイルスは、腸や咽頭で増殖します。
発症後1週間程度で、咽頭からウイルスが排泄されることはなくなりますが、糞便からは数週間にわたってウイルスが排泄されるので感染源となり、注意が必要です。

ポリオの検査

分離検査
ポリオウイルスの場合、便にウイルスが排泄されるので、便中にウイルスが存在しているかを調べます。

ポリオの治療

対症療法が中心となります。

※対症療法とは
例えば、風邪を引き起こしている原因菌に対しては特に治療はせず、鼻水や咳などの症状に対して薬で緩和する。

このように、対症療法とは、病気そのものの治療は行わず、病気によってあらわれる症状に対して治療を行うものです。

ポリオの予防

しっかりと予防接種をうけましょう。
ポリオを予防するワクチンについては、ポリオワクチンをご覧下さい。

その他に、感染者に近づかない、外から帰ってきた後は手洗いうがいをすることも効果があります。
特に、食事の前の手洗いはしっかりとしましょう。
また、お子さんのおむつを替えたあとや、吐物の処理の後はしっかりと手を洗いましょう。

ポストポリオ症候群(PPS)について

これはポリオに感染し、手足に運動麻痺の後遺症を持ちながらも、元気に生活を送っていた方が40〜50代になった頃に、新たに筋力の低下、筋肉・関節の痛み、疲れやすいなどの症状があらわれるものです。

このような症状が出てしまった場合は、安静が一番です。
しかし、ずっと安静にしていると筋力が低下してしまうため、症状のよい時は杖などを用いて歩いたり、からだを動かすようにしましょう。