破傷風

原因ウイルス

破傷風菌(Clostridium tetani)によって起こります。

潜伏期間

5〜14日

※潜伏期間とは
潜伏期とは、体内に病原体が入り込んで、何らかの症状がでる(発病)までの期間です。

破傷風の症状

破傷風の症状は経過ごとに大きく分けて4期に分けられます

第1期
潜伏期の後に、肩こり・首が張る・口が開けにくい・寝汗・歯ぎしりなどの症状がでます。

第2期
開口障害が強くなり嚥下が困難になってきます。

破傷風顔貌があらわれます。
破傷風顔貌とは 顔の筋肉が硬直することによって額にしわができ、口は横に広がって少し開いた状態で、引きつり笑いをしている様な表情のことです。

第3期
頚部の筋肉が硬直し、次第に背筋にも硬直がおきて、発作的に強直性痙攣がみられるようになります。
腱反射の亢進などもみられます。

第4期
全身性の痙攣はみられませんが、筋の強直や腱反射の亢進は残っています。
これらの症状は次第に軽快していきます。

破傷風の場合、第1期から第3期が始まるまでの時間が48時間以内の場合、予後が悪いとされています。

新生児破傷風
新生児破傷風は、分娩時に不潔な臍帯切断を行うことにより発症し、先進国ではあまりみられませんが、発展途上国でみられます。
潜伏期間は1〜2週間で、吸乳力の低下で発見されることがあります。
また、新生児破傷風の場合、致死率が60〜90%であり、とても高いです。

好発年齢

特になし

※好発年齢とは
その病気に罹りやすい年齢のことです。

罹りやすい季節

通年

感染経路

破傷風菌の芽胞(がほう)が傷口から体内に侵入することにより感染。
破傷風菌は、土壌に存在しているため庭いじりや、転倒などによって感染します。

用語解説

芽胞(がほう)
特定の菌によって形成されるもので、発育に不適当な環境(乾燥や栄養不足など)の状況下になると、厚い膜状のものを作って休眠状態となるものです。

破傷風の検査

分離検査
傷口から破傷風菌が検出されるかを調べます。

破傷風の治療

まずは傷口をきれいに洗浄します。
そして、破傷風の症状は破傷風菌が出す毒素によるものなので、それを中和するために破傷風免疫グロブリンを用い、破傷風菌を殺すために抗生物質を投与します。
痙攣がある場合は、抗痙攣剤を使用します。

破傷風の予防

しっかりと予防接種をうけましょう。
百日咳を予防するワクチンについては、三種混合ワクチンをご覧下さい。

破傷風菌は土壌に広く分布していますので、けがをした際は、流水で傷口をしっかりと洗い流し、消毒をしましょう。