結核

原因ウイルス

結核菌(Mycobacterium tuberculosis)によって起こります。

潜伏期間

不定

結核菌が体内に侵入しても、ほとんどの場合、体に備わった免疫によって菌は死滅します。
そのため、多くのかたは感染しても発病することはありませんが、一部のかたは菌が死滅せず生き残ったまま何年も潜んで発病の機会を伺っています。
発病時期は、2年以内に発病することが多いようですが、何十年も経過してから発病することもあります。

※潜伏期間とは
潜伏期とは、体内に病原体が入り込んで、何らかの症状がでる(発病)までの期間です。

結核の症状

結核は、結核菌が口や鼻から吸い込まれ肺に入っていきますので、肺の感染(肺結核)がもっとも多いのですが、肺に入った結核菌が血液やリンパ液の流れに乗って、肺以外のいろいろなところで発病する(肺外結核)ことがあります。

肺結核
咳や痰、発熱、倦怠感、寝汗などの症状が2週間以上続きます。
進行すると、血痰や息切れなどの症状があらわれます。

頸部リンパ節結核
結核菌が頸部のリンパ節に侵入することで起こります。
症状として、頸部の腫れ、発赤、痛みがあらわれます。

腎・膀胱結核
結核菌が腎や膀胱に感染することで起こります。
腎結核の場合、症状がみられないことが多く、感染による尿管の狭窄がみられると、背部痛があらわれます。
膀胱結核の場合、一般の膀胱炎症状(残尿感・排尿痛・頻尿など)があらわれます。

結核性胸膜炎
結核菌が胸膜に感染することで起こります。
症状として、発熱や胸痛が起こり、胸水の貯留が認められます。

結核性髄膜炎
結核菌が脳や脊髄を覆っている髄膜に感染することで起こります。
症状として、初期は倦怠感や発熱、頭痛・嘔吐などの症状があらわれ、次第に意識障害や運動障害・麻痺・痙攣などの症状があらわれます。

結核性関節炎
結核菌がカラダの関節に感染することで起こります。
症状として、膝・足・肩・手・股関節などの関節に腫れや痛みがあらわれ、ひどくなると関節が強直してしまいます。

脊椎カリエス(結核性脊椎炎)
結核菌が脊椎に感染することで起こります。
胸椎や腰椎に発症することが多く、腰・背部痛が主な症状です。

腸結核
結核菌が腸に感染することによって起こります。
症状として、発熱・腹痛・下痢・体重減少などがあらわれます。

性器結核
結核菌が生殖器(男性の場合:前立腺・睾丸・副睾丸・精嚢など、女性の場合:子宮・卵管など)に感染することによって起こります。
症状として、男性の場合、ほとんど症状がなく感染部位の腫脹が起こります。
女性の場合、不妊や月経異常、不正出血、下腹部痛や腹部の膨満感などがあらわれます。

好発年齢

高齢者

※好発年齢とは
その病気に罹りやすい年齢のことです。

罹りやすい季節

一年中

感染経路

飛沫感染

※飛沫感染(ひまつかんせん)
飛沫感染とは、ウィルスや細菌がくしゃみや咳などで唾液や体液などにつつまれて空気中にとびだして 周囲のヒトに感染させることです。

結核の検査

胸部レントゲン
検査 レントゲン撮影して、肺結核にかかっていないか調べます。
培養検査
喀痰のなかに結核菌がいないかを調べます。
塗沫検査
喀痰に特殊な染色液を混ぜて、顕微鏡で結核菌がいるか調べます。
ツベルクリン反応検査
検査用の液を皮内に注射し、48時間後に発赤の大きさや発赤が硬くなっていないかなどを調べます。

結核の治療

抗生物質による治療になります。
種類の違う抗生剤を数種類用いて6ヶ月以上服用するのが一般的です。

症状が治まってくると、服用をやめてしまおうかと思うかたがいるかもしれませんが、症状が治まっても結核菌がすべて死滅しているわけではありません。

また、途中で服用をやめてしまうことで、抗生剤に対して耐性(抗生剤がきかない)を獲得してしまう耐性菌になってしまい、治療が難しい結核菌へと変化してしまう恐れがあります。
そのため、決して自己判断で薬の服用をやめてしまわずに、医師の指示通りに服用するようにしましょう。

結核の予防

しっかりと予防接種をうけましょう。
結核を予防するワクチンについてはBCGワクチンをご覧下さい。