尿検査(その他)

尿中白血球について

検査解説
この尿検査は、尿中に白血球が混入しているかどうかを調べる検査です。
尿中に白血球が認められる場合は、尿路感染の可能性がもっとも高いです。
よく耳にする、膀胱炎がこれに属します。
特に女性の場合は、男性に比べて尿道が短い為、膀胱炎になり易い傾向にあります。
膀胱炎を起こす細菌の大半は大腸菌です。
健常なヒトでも、少数の白血球を認めることもあります。

主な疾患
尿路感染(膀胱炎・腎炎など) ・ 腫瘍 など

尿PHについて

検査解説
この尿検査は、尿が酸性かアルカリ性かを調べる検査です。
健常なヒトの場合は、PH6.0〜6.5前後と弱酸性です。
この検査は、日常生活の影響をかなり受けるため、だいたいPH5.0〜8.0と幅の広い範囲で変動します。
一般的に、動物性食品の過剰摂取・激しい運動後などは酸性に、植物性食品の過剰摂取ではアルカリ性に傾きます。

主な疾患
この項目のみでは疾患判別は難しいです。

尿ケトン体について

検査解説
この尿検査は、尿中にケトン体があるかどうかを調べています。
ケトン体とは、アセトン・β−ヒドロキシ酪酸・アセト酢酸の総称です。
体内でグルコース(糖)がエネルギー源として使われなくなると、蛋白や脂肪がエネルギーとして使われます。
脂肪が肝臓で分解されるときに、ケトン体が生成され、肝臓以外の組織でエネルギー源として利用されます。
尿中にケトン体が出るということは、体内で処理できる量以上にケトン体が生成された状態を指します。

健常者でも、激しい運動後や無理なダイエット・高脂肪食の摂取などで出現することがあります。
一般的にこの項目は、糖尿病のコントロールがしっかり出来ているかを判定する1つの材料として用いられます。
尿中へは、主にβ−ヒドロキシ酪酸・アセト酢酸が出現し、アセトンは呼気中へ排泄されるので、尿中には出現しません。

主な疾患
糖尿病 ・ 発熱 ・ 下痢 ・ 嘔吐 など

尿比重について

検査解説
この尿検査は、腎臓での尿の濃縮力を調べています。
尿の比重は、尿中に含まれる成分(塩分・尿素など)の量で大きく変動します。
また、糖や蛋白など健常者ではほとんど尿中に含まれない物質が存在する場合も、尿比重は高くなります。
大体、健常者の尿比重は、1.002〜1.035の間です。

この検査は1回の検査で判断ができるようなものではありません。
ですので、異常であった場合でも、数回検査を行って、総合的に判断します。
ちなみに、健常者でも、尿を頻繁にする方は、その分、尿が希釈されるわけですので、尿比重は低く、尿の回数が少ない方は、その分、尿が濃縮されますので、尿比重は高くなります。

主な疾患
高比重

脱水症、糖尿病 など

低比重
腎炎、尿崩症 など

尿ウロビリノーゲンについて

検査解説
この尿検査は、尿中にウロビリノーゲンがあるかどうかを調べています。
ウロビリノーゲンは、肝臓で出来たビリルビンが胆道を介して腸に排泄され、そこで腸内細菌によってウロビリノーゲンへと変化したものです。

ウロビリノーゲンの大部分は、糞便中に排泄され、ごく一部が腸管で吸収され血液中に入り、腎臓から尿中へ排泄されたり、肝臓でビリルビンに再合成され、また胆道を介して腸に排泄され、腸内細菌でウロビリノーゲンとされます。(これを腸肝循環といいます)
ですので、健常はヒトでも少量は尿中に排泄されています。

ウロビリノーゲンが病的に増加するということは、@原料のビリルビンが増加した場合 A糞便中からウロビリノーゲンが排泄されない場合 B肝臓でウロビリノーゲンが再利用されない場合が考えられます。
ウロビリノーゲンは陰性も病的でありますが、試験紙法では陰性は判定できません。

主な疾患
便秘 ・ 溶血性貧血 ・ 肝炎 など