脂肪肝

脂肪肝とは

脂肪肝とは、肝細胞に脂肪が過剰に蓄積された状態です。
組織学的には、肝小葉の1/3以上に肝細胞の脂肪化を認めるものを指します。

※肝小葉とは、肝臓を構成する基本単位で、肝小葉が集まって肝臓を構成しています。
1つの肝小葉は、だいたい50万個の肝細胞からできています。

脂肪肝の症状

脂肪肝は特に症状がありません。
まれに、肝機能の低下によって倦怠感や疲労感がでることがあります。

脂肪肝の原因

脂肪肝の原因は、食生活が原因であるものがほとんどです。

1)高脂肪・栄養過多の食事
食事から摂取された脂肪は、肝臓に運ばれて必要な分だけ全身へと送られます。
そのため、必要以上に摂取すると肝臓に脂肪が蓄積されてしまいます。
2)低蛋白によるもの
肝臓に運ばれたり、肝臓で作られた脂肪はそのままでは血液中に溶けないので 蛋白質で包んで血液中へと送り出さなければなりません。
しかし、ダイエットや低蛋白をきたす病気などによって血液中の蛋白が不足すると、肝臓から血液中へ脂肪を送ることができなくなるので、肝臓に脂肪が蓄積されてしまいます。
3)飲酒によるもの
アルコールを飲むと肝臓で中性脂肪が作られます。
そのため、適度な飲酒は問題ありませんが、飲みすぎると大量の中性脂肪が作られて肝臓に脂肪が蓄積されてしまいます。
4)その他
脂肪代謝に影響を及ぼす疾患や薬物、妊娠などによっても脂肪肝が起こることがあります。

ホントは怖い脂肪肝(NASHの存在)

アルコール性の脂肪肝の場合、そのまま長期間過剰の飲酒を続けると、肝臓がアルコールによりダメージをうけ肝硬変へと進行してしまう場合があります。

又、以前までは非アルコール性の脂肪肝の場合は肝硬変へと進行することはないと思われてきました。
しかし実際は、非アルコール性脂肪肝のなかでも肝臓に炎症や線維化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:Non-Alcoholic Steatohepatitis)と いうものがあり、この状態のまま食生活の改善などをせず長期間放置すること で肝硬変に進行してしまう恐れがあるといわれています。

脂肪肝を治そう!

肥満や飲酒、糖尿病の方は、飲酒量の制限、摂取エネルギーと脂肪分の摂取制限をし、散歩程度の運動をなるべく毎日続けることで脂肪肝は改善されます。

また、脂肪肝になる原因疾患があれば、その疾患の治療を、原因薬物があればその薬物を中止すると脂肪肝は改善されます。