痛風・高尿酸血症

痛風・高尿酸血症と食事

痛風・高尿酸血症は、日常の食生活を見直すことによって改善することが可能です。
尿酸値が高いと指摘された方は、食生活の改善を図ってみてはいかがでしょうか?

1)プリン体の多い食品は控えましょう
プリン体とは、動植物の細胞にある核酸を構成しているもので、このプリン体は肝臓で分解されて尿酸が作られます。
そのため、プリン体の多い食品を摂取すると、その分尿酸も作られてしまうため摂取は控えましょう。

補足
尿酸は、細胞が壊れたことによる核酸の代謝によってのものと、プリン体の生合成によるものとで体内で1日に約700mg作られています。
これに対し、食事中からのプリン体摂取によって合成される尿酸は、300〜400mgであり、食事を制限するよりも体内での生成を抑える方が効果的とされています。

しかしながら、尿酸は水に溶けにくく排泄されにくいので尿酸値が高めのかたは、食事からのプリン体の摂取は制限したほうがよいです。

プリン体の多い食品と少ない食品(食品100g中のプリン体含有量)

極めて多い (300mg〜)
鶏レバ−・マイワシ干物・あんこう肝酒蒸し・イサキ白子・カツオブシ・煮干し・干しシイタケ
多い (200〜300mg)
豚レバ−・牛レバ−・カツオ・マイワシ・大正エビ・マアジ干物・サンマ干物
少ない (50〜100mg)
ウナギ・ワカサギ・豚ロ−ス・豚バラ・牛肩ロ−ス・牛肩バラ・牛タン・マトン・ボンレスハム・プレスハム・ベ−コン・ツミレ・ほうれんそう・カリフラワ−
極めて少ない (〜50mg)
コンビ−フ・魚肉ソ−セ−ジ・かまぼこ・焼きちくわ・さつま揚げ・カズノコ・ スジコ・ウインナソ−セ−ジ・豆腐・牛乳・チ−ズ・バタ−・鶏卵・とうもろこし・ じゃがいも・さつまいも・米飯・パン・うどん・そば・果物・キャベツ・トマト・ にんじん・大根・白菜・ひじき・わかめ・こんぶ
※高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインより

2)アルコールはほどほどに
アルコールには、肝臓で作られる尿酸の生成を増加させたり、アルコール自体が分解される際にできるアセトアルデヒドが腎臓からの尿酸の排泄を妨げる作用がありますので、飲みすぎない様にしましょう。

3)水分を十分とろう
水分をたくさんとることによって、尿量が増え、それによって尿酸の排泄も促進されます。
水分は、お水やお茶が適しています。

4)野菜をたくさん摂ろう
野菜や海草はアルカリ性食品で、これらを摂取することによって尿がアルカリ性に傾きます。
尿酸はアルカリ性〜中性によく溶ける性質がありますので、野菜や海草などのアルカリ性食品には尿酸の排泄を促進する効果があります。

5)果糖は控えましょう
くだものに含まれている果糖は、尿酸の産生を促進する働きがありますので、食べ過ぎないように注意しましょう。

6)食べ過ぎに注意しましょう
痛風や高尿酸血症は、やせている人より太っている人のほうに多い傾向があります。
そのため、自分の適正な摂取カロリーを知り、太り気味の方は減量することが必要です。
ただし、急激な減量は尿酸値を上げてしまうことがありますので、減量はあくまでも無理のない様にゆっくりと行いましょう。

1日のエネルギー必要量の計算式
適正体重
身長(m)×身長(m)×22

1日の基礎代謝量
適正体重×基礎代謝基準値
※基礎代謝基準値

男性
18〜19歳:24.0
30〜49歳:22.3
50歳以上:21.5
女性
18〜19歳:23.6
30〜49歳:21.7
50歳以上:20.7

エネルギー必要量
1日の基礎代謝量×身体活動レベル
※身体活動レベル

低い(18〜69歳:1.50 70歳以上:1.30)
生活の大部分が座位で、静的な活動が中心の場合
普通(18〜69歳:1.75 70歳以上:1.50)
座位中心の仕事だが、職場内での移動や立位での作業・接客等、あるいは通勤・買物・家事、軽いスポーツ等のいずれかを含む場合
高い(18〜69歳:2.00 70歳以上:1.70)
移動や立位の多い仕事への従事者。あるいは、スポーツなど余暇における活発な運動習慣をもっている場合