便秘

便秘とは?

便秘とは、便が大腸内に留まり、排便が順調に行われない状態をいいます。

そのため、明確に何日間排便がなければ便秘というわけではなく、例えば、2〜3日に1回しか便通がなくても、本人が自覚症状(腹部膨満感や腹部不快感など)がなければ便秘とはいえませんし、逆に毎日便通があっても、その量が少量で本人に腹部膨満感や 腹部不快感など何らかの症状があれば便秘といえます。

便秘にも種類色々!

便秘、便秘というけれど、便秘にも種類があります。

器質性便秘
腸管自体の器質的な疾患による腸管内腔の狭窄(腫瘍、炎症、癒着など)や拡大(巨大結腸症、S状結腸過長症など)によって起こる便秘。

機能性便秘
腸管自体の運動機能の障害によって起こる便秘。
1)一過性便秘
例えば、旅行に行くと便がでなくなったり、出張や転勤、ダイエットなど、生活環境の変化や食習慣の変化、精神的ストレスによって起 こる便秘。
この便秘は、原因(生活環境に慣れる、ストレスの除去など)が取り除ければ自然と治ります。

2)常習性便秘

a.習慣性(直腸性)便秘
この便秘は女性に多く、原因は、便意を幾度となく我慢する、浣腸の乱用などによって直腸の感受性が低下し、便が直腸に送られてきても、直腸が収縮せず、そのため便意が起こりにくくなることによって起こる便秘。
b.弛緩性(結腸性)便秘
この便秘は老人・長期療養者などに多く、原因は、大腸の蠕動運動が低下することにより、腸内の便の通過が遅れることによって起こる便秘。
この便秘では、腸内の便の通過が遅れることにより、大腸で便に含まれている水分が通常よりも余分に吸収されてしまう為 、便が硬くなり、余計に便秘となってしまうという悪循環が起こってしまいます。
c.痙攣性便秘
この便秘は、主にストレスによって起こることが多く、ストレスにより、自律神経のバランスが崩れ、その結果、結腸に痙攣が起こり、その痙攣部が狭くなるために便の通過が妨げられることによって起こる便秘。
この痙攣性便秘は、便秘と下痢を繰り返すことが多いです。

薬物性便秘
何らかの治療のために服用している薬の副作用によって、腸の動きが鈍くなったりすることによって起こる便秘。

便秘を解消するには?

便秘を解消するには、どうしたらいいのでしょうか?

ストレスを貯めない
ストレスは、自律神経を狂わせてしまい、腸の動きを鈍くしてしまい、結果的に便秘を引き起こしてしまいますし、また、過敏性腸症候群を引き起こす要因ともなります。
食物繊維の多い食事を取る
食物繊維は、体内で消化酵素で消化されずに大腸に到達します。
そのため、食物繊維を多くとると その分便の量が増え、かつ、大腸を刺激して大腸の運動を活発にするため結果的に排便がスムーズになり便秘解消の効果があります。
なるべく朝に便意がなくてもトイレに行く習慣をつける
トイレに行く習慣をつけることによって、しだいにカラダが慣れてきて、朝食後に便通がくるようになってきます。
なるべく朝は、せかせかせず、ゆったりとできる時間をつくりましょう。
適度な運動をする
運動をすることによって、腸が刺激されて便通がよくなります。
規則正しい生活をする
不規則な生活は、体内時計も狂ってしまいますし、自律神経も狂ってしまい、腸の動きを鈍くさせてしまい、便秘のもととなってしまいます。
水分を多くとる
水分を多く取ることによって腸で吸収されて残る水分量が増え、結果的に便にその水分がいき、便を柔らかくする効果があります。
適量の油ものをとる
一見あぶら物と便秘はつながりがないように感じますが、脂肪などの油分は腸内で便のすべりをよくしてくれるという効果があります。
くだものをとる
果物をとる理由は主に3つあります。
@食物繊維が含まれている(りんごなど)から。
A果物の甘味成分の果糖が大腸を刺激し、大腸の運動を活発にし、かつ、便を柔らかくする作用もあるため、排便がスムーズになる効果があるから。
B果物に含まれている有機酸(クエン酸など)が大腸を刺激するため、排便がスムーズになる効果があるから。

下剤について

下剤は作用により刺激性下剤と機械的下剤の2種類があります。

刺激性下剤
・ヒマシ油 ・センナ ・ダイオウ(大黄) ・ビサコジル など
大腸粘膜や小腸粘膜を刺激して腸の蠕動運動を活発化させて排便を促すものです。

機械的下剤
1)膨張性下剤

・小麦ふすま ・メチルセルロース ・オオバコ種子 など
水分を吸収して膨張し、便を柔らかく、かつ便の量を増やすことによって、腸を刺激して排便を促すものです。

2)浸潤性下剤
・ドクセート など
硬くなった便に水分を浸透させて、柔らかくして排便を促すものです。

3)塩類下剤
・酸化マグネシウム ・クエン酸マグネシウム など
塩類は腸で吸収されにくいため、服用した塩類(酸化マグネシウムなど)が腸液と混ざると、浸透圧現象で体液が腸管内に移行し、腸内の水分が増加します。 その結果、便にも水分が多く含まれ、又、蠕動運動も促進され排便を促します。