膀胱炎

膀胱炎とは

膀胱炎とは、尿道から侵入した細菌が膀胱内で増殖したり、またその他の原因によって、膀胱が炎症を起こす病気です。
膀胱炎の原因菌で最も多いのは、大腸菌です。

膀胱炎の症状

膀胱炎の症状として、排尿の回数が増える(頻尿)、尿を出したときに痛む(排尿痛)、尿が濁っている(尿混濁)、尿に血が混じる(血尿)、なんとなく下腹部に違和感がある(下腹部不快感)、尿を出してもまだ残っている感じがする(残尿感)、などが挙げられます。
これらの症状のいずれかがある場合は、膀胱炎の可能性があります。

膀胱炎の原因

膀胱炎の原因のほとんどは、尿道からの細菌感染です。

普段、体には細菌から身を守る抵抗力がありますが、病気や疲れ、睡眠不足、ストレスなどによって抵抗力が落ちているときに起こりやすくなります。
また、男性よりも女性の方が膀胱炎になりやすいです。

女性が膀胱炎になりやすい理由

これはカラダの構造が大きく関係しています。

女性の場合、男性よりも尿道が短く(女性の尿道は平均3〜5cm・男性の尿道は平均15〜17cm)、肛門と尿道口が近いために尿道に細菌が侵入しやすいからです。

カラダの構造以外で考えてみると、性行為が膀胱炎を引き起こす原因の1つとして挙げられ、その他に外出先でトイレを我慢してしまうなどの理由が挙げられます。

膀胱炎の種類

@単純性膀胱炎
膀胱炎になる基礎疾患(前立腺肥大・尿路結石・腫瘍など)がなく、尿道口から細菌が侵入して起こる膀胱炎で、一般的に膀胱炎といわれるのが、この単純性膀胱炎です。
20〜30歳代の性的活動期の女性に多くみられます。
A複雑性膀胱炎
基礎疾患(前立腺肥大・尿路結石・腫瘍など)や膀胱留置カテーテルなど膀胱に異物が混入されているなどの理由から細菌感染しやすいことにより起こる膀胱炎です。
B細菌感染以外の膀胱炎
細菌感染以外では、放射線の照射によって起こる放射線性膀胱炎、薬剤によって起こる薬剤性膀胱炎、ウィルス感染によって起こるウィルス性膀胱炎、間質性膀胱炎などがあります。

膀胱炎の検査

一般的に尿検査が行なわれます。
尿検査には以下のような種類の検査があります。

試験紙検査
尿中に含まれる白血球の有無を調べたり、細菌が出す亜硝酸塩を調べる方法があります。

尿沈渣
尿を遠心分離し、沈殿物を顕微鏡で観察して白血球や細菌がどの程度存在するかを調べます。

培養検査
尿中に含まれる細菌の種類を特定するのに用いられます。

尿採取時の注意点
膀胱炎を調べる際の尿は中間尿を用いるのが良いとされています。

採取方法は、最初に出てくる尿を採取せず、途中の尿のみを採取します。
この方法で採取することによって、陰茎先端もしくは膣からの細菌の混入を防ぐことができるためです。

膀胱炎の治療法

治療法としては、水分を多く摂り尿として体外に菌をだしてしまうことと、抗生物質の投与を3〜7日間程度行うことが一般的な治療法となります。

膀胱炎にならないための予防方法

1)水分を多めにとる
水分を多めにとることによって、排尿回数が多くなります。
排尿回数が多くなることによって、膀胱内に侵入してもすぐ菌が尿として排泄されるので、膀胱内で菌が繁殖しにくくなります。
2)トイレを我慢しない
トイレを我慢すると、その分、膀胱内で菌が繁殖できる時間が長くなるのでよくありません。
3)ストレスや睡眠不足、過労などに注意する
ストレスや睡眠不足、過労などは、カラダの抵抗力を落とす原因となりますので注意しましょう。
4)陰部を清潔に保つ
陰部を清潔に保つことで、細菌の侵入を防ぐことができます。
又、女性の場合、排便時には、前から後ろへ拭くようにしましょう。
これは、後ろから前に拭いてしまうと、便が尿道口に付着する可能性があり、膀胱炎の危険性が高まるためです。
性行為後も陰部を洗うなどして清潔にするようにしましょう。
5)下半身を冷やさない
下半身を冷やしてしまうと、膀胱周囲の臓器機能の低下を招き、膀胱炎になりやすくなるのでよくありません。