遊走腎(腎下垂)

遊走腎(腎下垂)とは

遊走腎(腎下垂)とは、寝ている姿勢の場合だと正常の位置にある腎臓が、立つと生理的変動(約10cm)以上下がる状態をいいます。

腎臓は、呼吸をしたり、動いたりしているだけでも多少なりとも移動しています。(生理的変動)
遊走腎の場合は、この生理的変動以上の移動が起こってしまうために、様々な症状を引き起こしてしまいます。

遊走腎(腎下垂)の原因

そもそも腎臓は、筋膜と脂肪によって支えられています。
そのため、脂肪が少ないやせている方や腹壁筋が弱い方などはなりやすいです。

この病気は、痩せ型の女性に多く、又、出産を経験した方になりやすい傾向にあります。
これは、出産によって腹筋が弱くなるのが原因と考えられています。
又、右腎の上には肝臓が存在するなどの要因から右腎のほうが左腎よりも下垂しやすくなっています。

遊走腎(腎下垂)の症状

腎臓が下垂することで以下のような様々な症状があらわれます。
@痛み:腰痛・背部痛・側腹部痛など
これらの痛みは、主に鈍痛で、寝た状態や座った状態になると治まるのが特徴です。

A血尿:主に顕微鏡的血尿(目で見ても分からない程度の血尿)
これは、腎臓が下垂することによって尿管や血管を圧迫するために起こります。

B尿路症状:排尿困難・頻尿・排尿痛・残尿感
腎臓が下垂することで、尿管や膀胱を圧迫してしまうために起こります。

Cその他:腹部膨満感・食欲不振・吐き気など

遊走腎(腎下垂)の検査

座った状態と立った状態での腎臓の触診や造影検査を行って腎臓の位置の確認を行います。

遊走腎(腎下垂)の治療法

保存的治療が一般的です。
コルセットや腹帯を利用して腎臓が下垂しないようにしたり、やせている方は、体重を増やして脂肪をつけるのも治療の1つとなります。
又、腹筋や背筋力をつける運動療法も用いられます。