ビタミンA

ビタミンAは脂溶性ビタミンの1つとして体内で色々な働きをしています。
このビタミンAは、過剰摂取や妊娠時における摂取過多、逆に体内で不足(欠乏症)が起こると様々な症状があらわれますので注意が必要です。
皆様も、上手にビタミン摂取を行って健康な体を築きましょう。

ビタミンA(レチノール)

ビタミンA(別名:レチノール)は一般的に動物のみに存在するビタミンで、小腸で吸収され肝臓に蓄えられます。

ビタミンAの生理作用

ビタミンAの生理作用には、以下のようなものがあります。

  1. 視覚作用
  2. 皮膚・粘膜の維持
  3. 生殖機能の維持
  4. カラダの正常な成長に関与

妊娠中におけるビタミンAの摂取について

妊娠前3ヶ月から妊娠初期3ヶ月までにビタミンAを継続的に10000IU/日以上摂取すると、胎児奇形が発生する率が高まるという報告があります。

女性の場合、非妊娠時と妊娠初期のビタミンA所要量はいずれも1800IUであり、ビタミンAの必要量は増加していないので、妊娠初期にビタミン不足解消などの目的でビタミンAを含む健康食品やサプリメント、ビタミンAを多く含む食品の過剰摂取には注意しなければなりません。

尚、野菜に多く含まれるβカロチン(プロビタミンA)は体内で必要な分だけビタミンA(レチノール)に変換され、過剰に摂取した分はそのまま体外に排出されます。
このため、食べ過ぎても体内に蓄積されることはなく、問題とはなりません。

ビタミンA所要量

日本人が1日に必要なビタミンA(レチノール)の量

第6次改定日本人の栄養所要量より
  成人男性 : 0.60mg (2000IU) (許容上限摂取量:1.5mg  5000IU)
  成人女性 : 0.54mg (1800IU) (許容上限摂取量:1.5mg  5000IU)
   妊婦   : 0.60mg (2000IU) (許容上限摂取量:1.5mg  5000IU)
  授乳婦   : 0.84mg (2800IU) (許容上限摂取量:1.5mg  5000IU)  
  ※IU:国際単位

ビタミンAの欠乏症及び過剰症

ビタミンA(レチノール)が欠乏すると、以下のような症状があらわれることがあります。

夜盲症
まわりが暗くなると物が見えにくくなったり、暗いところで目が慣れるのが遅くなったりします。
粘膜・皮膚異常
皮膚異常では、皮膚乾燥症が挙げられます。
また、粘膜異常では、粘膜が乾燥してしまい、 そこから細菌やウィルスが侵入して感染症にかかりやすくなります。
成長遅延
ビタミンA(レチノール)は、カラダの成長過程に関わっっているビタミンなので、欠乏すると、からだの発育が妨げられ、成長遅延がおこります。
その他
生殖機能異常など

ビタミンA(レチノール)を過剰摂取すると、以下のような症状があらわれることがあります。
・頭痛 ・肝障害 ・食欲不振 ・吐き気 など

※ビタミンAは、脂溶性ビタミンであるため、過剰に摂取することで体外に排泄されにくく、蓄積されるため、過剰症がおこることがあります。

プロビタミンAについて

プロビタミンとは?
それ自体にはビタミンの作用はないけれども、カラダに取り込まれるとビタミンに変化して、ビタミンとして働く物質をいいます。

プロビタミンAといえば、代表的なものがβーカロテンです。

体内に取り込まれると、小腸や肝臓でビタミンA(レチノール)に変化します。
又、βーカロテンは抗酸化作用もあり、ガンや老化などに効果があるといわれています。

ビタミンA(レチノール)を多く含む食品

可食部100gあたり

魚介類 肉類 その他
あんきも 牛肉 バター
 ・なま:8300μg  ・レバー(生):1100μg  ・有塩:500μg
うなぎ ぶた  ・無塩:780μg
 ・なま:2400μg  ・レバー(生):13000μg うずら卵
 ・かばやき、白焼き:1500μg 鶏肉  ・なま:350μg
やつめうなぎ  ・レバー(生):14000μg  
 ・なま:8200μg  
ほたるいか    
 ・なま:1500μg    
 ・ゆで:1900μg    

β-カロテンを多く含む食品

可食部100gあたり

あしたば ほうれんそう モロヘイヤ
 ・なま:5300μg (440μg)  ・なま:4200μg (350μg)  ・なま:10000μg (840μg)
 ・ゆで:5200μg (440μg)  ・ゆで:5400μg (450μg)  ・ゆで:6600μg (550μg)
しそ にんじん  
 ・葉:11000μg (880μg)  ・なま:9100μg (760μg)  

(  )内はレチノール当量

※ビタミンA量及びβカロテン量は、五訂増補 日本食品標準成分表(科学技術・学術審議会・資源調査分科会)を参考にしております。